いよいよ今週は有馬記念。競馬ファンのテンション爆上がりの一週間が始まりますが、その前に楽しみなのが、木曜に行われる枠順抽選会。中山2500というトリッキーなコースで行われる以上、枠順の有利不利が勝敗を左右するレース。さらに今年はかなり実力差が拮抗している印象ですからね。今回はその注目の枠順抽選会を楽しむために、登録馬別に理想の枠・不利な枠について一頭一頭触れてみたいと思います。
アイアンバローズ→理想は真ん中あたり
ステイヤーズSを積極策で押し切り。とにかく包まれたら味が出ないですし、そこまで出脚があるわけでもないので、内枠は嫌でしょう。理想は真ん中枠から外の番手。
ウインマリリン→一発狙うなら内枠
外でも立ち回れる器用さはある馬ですが、今回が引退レースで若干力の衰えもありますし、もし馬券内の可能性があるなら、内の最短距離で回り切れた時でしょう。2021年のオールカマーのようなレースなら。
ジャスティンパレス→真ん中より外から流していきたい
昨年はマーカンドが内にこだわる積極的なレースをして、結果的には最後甘くなって失敗。天皇賞・春を勝ち、天皇賞・秋では後方から長くいい脚を使いましたし、急減速・急加速な競馬より、緩急のない走りができた時の方が強そう。内枠に入るとややこしいので、できれば真ん中か外の方ががいいでしょう。
シャフリヤール→真ん中あたりが理想
特に枠にこだわるタイプではなさそうですが、極端な枠よりは真ん中あたりから好位で立ち回りたいでしょう。外枠でも力は出せますが、内でうまく立ち回った何かにやられる感じにはなりそう。
スターズオンアース→内から真ん中
少しだけ距離が長い感じもしますから、あまり外枠で振り回されると最後甘くなりそう。馬群を縫って伸びてくる切れ味と勝負根性のある馬ですし、真ん中からやや内目の枠ならプラスになりそう。
スルーセブンシーズ→引いた枠番なりのレース
切れ味なら一番の馬。凱旋門賞でも通用しましたし、陣営もその長所をフルに生かすようなレースをしてきそう。もし内枠なら出たなりで脚をためて、前が開くのを願うレース。外枠なら思い切りポジションを下げて後方一気を狙う感じじゃないですかね。枠なりのレースを選択しそうです。
ソールオリエンス→真ん中から外が理想
これも末脚を生かしたいタイプ。ただ極端な後方からの競馬避けたいはず。内枠だとちょっと動き辛いですね。できれば馬群のやや外目がいいと思うので、理想は真ん中から外枠。
タイトルホルダー→内枠に越したことはない
同型のディアスティマ（除外対象）、ドゥラエレーデとの枠の並びが気になりますが、パンサラッサもいないですし、この相手ならおそらくハナはとれそうな感じ。過去2年の有馬記念は外枠でやや苦労しましたし、今回は内から最短距離で主導権を握りたいところでしょう。
タスティエーラ→理想は真ん中からやや内
器用なタイプ。弥生賞も勝ってますし、中山も大丈夫。ロスなく運ぶには真ん中からやや内。4番〜8番あたりに入ると、ジョッキーもいいイメージが湧きやすいでしょうね。
ディアスティマ→真ん中が理想
内枠だと包まれる不安、外枠だと距離ロス。真ん中がいいでしょう。
ディープボンド→内枠でなければ
内枠で包まれたらジエンド。真ん中から外枠で、出入りが少なそうなポジションでレースをしたいでしょう。
ドウデュース→内から真ん中で脚をためたい
皐月賞・ダービーのイメージで武豊も乗るでしょうから、やはり決め手を生かすレースを試みそう。内から真ん中あたりがいいでしょうね。2500という距離自体は合うタイプではないと思うので、外での距離ロスは避けたいですね。
ドゥラエレーデ→内でロスなく先行
逃げか外の番手希望。単騎逃げか、タイトルホルダーの逃げを2番手追走したいところ。当然あまりエネルギーを消費せずにポジションを取りたいはずで、内から真ん中あたりの枠で立ち回りたいですね。
ハーパー→内枠で一発狙い
先行力と器用さが魅力。とにかく内枠がいいでしょう。好位早め抜け出しで、53キロを生かす競馬に持ち込めれば。
ヒートオンビート→真ん中がベスト
すぱっと切れませんから、真ん中あたりからいいタイミングで抜け出したいところ。このタイプは外枠だと距離ロスをモロに食らってしまいそうですからね。もし内枠で好走するなら、かつてのアメリカンボスのような積極策しかないでしょうが、難しいでしょうかね。
プラダリア→真ん中枠から好位追走がベスト
これも一瞬の決め手はないですからね。真ん中枠で、できれば前走のように2列目・3列目で流れ込みたいでしょう。
ブローザホーン→内枠だと難しい
まだ戦法が固まってない馬ですが、どちらにしてもあまり器用なレースはできないタイプ。内枠なら前か後ろか極端なレースをするしかなさそう。
ホウオウエミーズ→内枠でひと差し狙う感じ
やや格的には落ちますし、最近の内枠での好走を見ると、もし出走ができたなら内で脚をためて待ちの競馬から活路を見出したいでしょう。
マテンロウレオ→好走なら内枠
これもやや力の差を感じますからね。G1で上位に食い込むなら内枠でロスなく走るしかないかも。
ライラック→真ん中枠から流れに乗りたい
決め手はありますからね。ただ中山2500の内をさばく器用さはないでしょうから、理想は真ん中枠から出て、近くの有力馬についていって、勝負どころでそれに追随して一緒に進出する競馬が良さそう。
