菊花賞
タイトルホルダーがセイウンスカイを彷彿とさせる走りで逃げ切り勝ち。まさか横山典の息子・横山武が同じ芸当をやってのけるとは、ドラマですね。地上波の中継であまりそのことに触れていなかったのが少しもやもやしましたね。こんなドラマはないのに。もう古い話ということでしょうかね。
ただ、終わってみればタイトルホルダーが単純に一番強かったということですかね。皐月賞の後に、「一番強い競馬をしたのはタイトルホルダー」とこのブログで書いた記憶はあるんですが、初志を貫徹できなかったのは恥ずかしい限り。とにかく自分の形に持ち込むと強い馬。逃げではありますが、タイプとしてはセイウンスカイというより、サニーブライアンのようなタイプの逃げ馬かもしれません。イーブンペースのまま、後続に脚を使わせて逃げ切る感じ。セイウンスカイは切れ味タイプでしたからね。
この走りを見ると、ダービーでも逃げていたら勝ち負けだったかもしれませんよね。戦略は大事です。だいぶこの2戦の低調に流されてしまいました。本命にしたヴァイスメテオールは後方でガス欠という感じ。外枠でもと思いましたが、やはり無駄にスタミナをロスしてしまった感じ。精神的な面で3000のリズムは合わない馬なのかも。オーソクレースは2着と立派でしたが、果たして古馬に混じってどこまで強いかは微妙なところ。3着ディヴァインラヴとは接戦ですし、この世代のレベルはまだまだ謎な部分が多いです。ステラヴェローチェはやはりこんなところなのかも。本当はマイラーな気もします。
富士S
勝ったソングラインはスタートしてから最内枠でスピードが乗らず後方に下がりましたが、スローペースだったせいか大きなロスにならず、そこからは慌てず騒がず。3~4角から惰性で外に持ち出すと、そのまま直線は切れ味を発揮して快勝。52キロも味方になりましたが、強い競馬でしたね。こうなるとNHNマイルCがなかなかハイレベルだったということになってくるかも。3着にもタイムトゥヘヴンが入ってきてますしね。こちらはスタートで出遅れから直線大外。ロスではありましたが、スローペースだったため、結果的にはあれで良かったのかも。あとは瞬発力の差で3着まで。
2着のサトノウィザードは前走のオープンでの後方一気が本物だったということですね。当時のプラス体重を見ても、相当レベルアップしている様子。ただどちらも新潟・東京での好走で、小回りや右回りでどうなるかは見てみたいところ。4着ダノンザキッドは骨折明けとしてはまずまずの競馬ではありますが、物足りないと言えば物足りない競馬。ダービー馬・ワグネリアンは勝負所で外から2~4着馬に塞がれてしまったのが痛かったです。ただ直線はまずまず来ていただけに、マイルの適性についてはもう1回見てみたいところ。
埼玉新聞栄冠賞
タービランスが連覇。2着ハイランドピーク、3着リッカルドと、結局はそとからスムーズな競馬をした馬が上位独占。期待したトランセンデンスはまさかの逃げ作戦。案の定、外からびっしりエメリミットからマークされ、4コーナーでかぶされて万事休す。はやめにエメリミットにハナを譲って内でためてしまえば勝ち目もあったかと思いますが、そうもいかない事情があったんですかね。本命にした身としては、だいぶモヤモヤが残る結果でした。
やはりマンガンは次かその次かというところ。走る時は突然だと思うので、次もマークが必要。フィアットルクスはちょっと消極的なレース。お試し感が強いレースだったですね。
ゴールド争覇
ダノングッドが反応良く好位から快勝。2着もトーセンレビューで本命対抗決着でしたが、みなさま考え方は同じだったようで馬連3倍台。3着もそこそこ人気のあったメイソンジュニアでだいぶ大人しい決着。現在の力通りに決まったレースでしたね。
ダノングッドは文句なしの内容。やっぱりスペルマロンを他地区で見てみたいと思いました。
兵庫クイーンカップ
シーアフェアリーが順当勝ち。このくらいの相手では抜けた存在になってきました。佐賀勢に不安は持っていましたが、案の定全滅。レベルの差なのかなと考えてしまいます。
ただそれならと期待した高知のエスケイエンジェルが、逃げたものの早々に失速。そしてもう一頭の期待・ナナカマドカは、内で下がってきたそのエスケイエンジェルを処理できず一緒に下がってしまうという惨劇。ナナカマドカは最後外に出して4着には来ていただけに悔しい結末となりました。
結果的に昨年の2、3着馬だったカリブメーカーとユウキラフェールがそのまま今年も横すべりで2、3着という珍しい結果。いろいろとこのレースとは条件が合うんでしょうかね。メンタルは大切だなと思いました。