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レース回顧

[2021・名古屋大賞典・レース回顧]ジンギ健闘の4着、今後の地方競馬への期待!

レース回顧

名古屋大賞典(3月11日・名古屋)

成績

1クリンチャー2.00.0
2バンクオブクラウズ3
3ロードブレス1
4ジンギ3
5ウインユニファイドアタマ

ハイラップをねじ伏せたクリンチャー

メイショウカズサが逃げるかと思われましたが出遅れ。ハナはどうなるかと思いましたが、最初はジンギとポルタディソーニのハナ争いでポルタディソーニがハナを奪取。しかしそこからバンクオブクラウズが捲り気味に先頭を奪うと、さらにそこにロードブレスも積極的に加わって、結果ペースはまったく緩まず。だいぶスリリングな展開になりましたが、最後はその先手争いをじっくり後ろで見ていたクリンチャーが、勝負所で満を持して抜け出し快勝。時計が2分ちょうど、昨年より2秒速いタイムで強さを見せつける内容でした。

斤量58キロでの圧勝は見事。これで佐賀記念に続く連勝。もともと持久力勝負に強いタイプだけに、スピードが要求される中央の重賞より地方のダートグレードの方が向いていそう。これから全国行脚が続いていくかもしれませんね。

価値があるジンギの4着

興味深いのは兵庫の最強馬・ジンギが4着と健闘したこと。馬券圏内までは届きませんでしたが、JRA勢に一歩も引けを取らない内容で、今後に夢が膨らむレース。前半積極的にポジションを取りに行きましたが、結果的に展開としては逆。もし前半もっとしっかり脚をためられていたら、ひょっとしたら2着くらいまではあったかもしれません。5着のウインユニファイドの次は2.4秒離れていますし、レベルの高さを感じました。

今回が初めて園田以外の競馬場でのレースとなりましたが、それがこのJRAの強敵相手のレースで、結果ここまでやれたというのはジンギにとっても、地方競馬全体としても収穫。兵庫は地方の中でもレベルは高く、過去にも短距離のダートグレードでエイシンヴァラー・タガノジンガロ・トウケイタイガーなどの勝利はありましたが、中距離で、しかも生え抜きのジンギがこれだけやってくれたのは希望が持てます。

ジンギは現地方競馬所属馬全体でも力上位

レース内容を見ると今回のジンギの走りは、ハイレベルな南関東の強豪たちと比べても遜色ない内容だったと思いますね。となれば全盛期のカツゲキキトキト級か、それ以上ということ。キトキトはスパイキュールの子で根っからのパワー型ですが、このジンギはロードカナロア×ディープインパクトでスピード勝負により耐性がある可能性がありますし、キトキトほど3歳時に使いこまれていない点も魅力。次はどこに使うか楽しみになってきました。

そして交流重賞全体を考えても、今後は地方VS中央の図式がよりしっかりしてきそう。もうJRA勢に競馬場を貸すだけのレースではなくなってきましたね。馬券的にも面白くなりそうですし、これから中央の競馬ファンにも注目されていくとうれしいです。

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