オーギュストロダン・ゴリアット・ファンタスティックムーンという世界トップレベルの馬が参戦。イクイノックスが去って日本のレベルが下がったという見方もあるんでしょうかね。ただ迎え撃つ日本勢も群雄割拠。大本命不在で、久々に熱いジャパンカップになってまいりました。
ジャパンカップ(G1・国際招待) 11月24日 東京 芝2400米
出走馬・仕分け
有力◎
なし |
安定◯
なし |
勝ちまで▲
① | スミヨン | 58 | ゴリアット(仏) |
② | 菅原明 | 58 | ブローザホーン |
③ | 武豊 | 58 | ドウデュース |
④ | Cデムーロ | 58 | ジャスティンパレス |
⑧ | ムーア | 58 | オーギュストロダン(愛) |
⑨ | ルメール | 54 | チェルヴィニア |
①ゴリアットはオーギュストロダンや凱旋門賞馬・ブルーストッキングに差をつけてキングジョージ勝ち。日本の馬場や遠征でどれだけ力を発揮できるかですね。最内枠は諸刃の刃というところ。
その⑧オーギュストロダンは父ディープインパクトの母国・日本でラストラン。G1・6勝の実績はずば抜けていて、あとは日本の馬場と遠征競馬が問題。府中でディープの血が騒ぐか。
②ブローザホーンは宝塚記念が強かったですが、復帰戦の京都大賞典で動きが悪く無理をしなかった感じ。道悪になれば当然注目の存在になってきますが、この舞台で100%の力を発揮できるかは不透明。
③ドウデュースは天皇賞で復活。ダービーでイクイノックスを下した東京2400で連勝を狙いますが、成績が安定しないのは確か。また強いドウデュースが見られるかどうかは正直謎。
④ジャスティンパレスは休み明けの天皇賞が苦しい競馬で僅差の4着。上々の復帰戦で、距離も延びるここは絶好の舞台。
⑨チェルヴィニアは良化途上・大外枠・不利もあった桜花賞で負けたものの、オークス・秋華賞勝利で世代最強を証明。一線級相手ですが、斤量差を生かしたいところ。
展開次第で複勝圏△
⑩ | ビュイック | 58 | ドゥレッツァ |
⑫ | 横山武 | 58 | ソールオリエンス |
⑬ | ピーヒュレク | 58 | ファンタスティックムーン(独) |
⑭ | 川田 | 56 | スターズオンアース |
⑩ドゥレッツァは菊花賞の後がやや平凡。相手が揃いましたし、どこまで食らいつけるか。
⑫ソールオリエンスは良馬場での決め手勝負だとどうですかね。展開が向いてギリギリ馬券内までかも。
⑬ファンタスティックムーンはその他の招待馬に比べると落ちますかね。ただ意外とドイツ馬は日本で走ったりしますし、警戒はしたいところ。
⑭スターズオンアースはドバイ以来。前走の敗戦とブランクはやはり気になりますね。ただ元々堅実無比、勝ちきれないまでも勝負にはなるはず。しかし極端な枠が多い馬です。
危険な人気馬※
なし |
苦戦必至…
⑤ | 鮫島駿 | 58 | シュトルーヴェ |
⑥ | 松山 | 58 | ダノンベルーガ |
⑦ | 坂井瑠 | 56 | シンエンペラー |
⑪ | 杉原 | 58 | カラテ |
ここまでメンバーが揃うと、決め手勝負で落ちる印象。⑥ダノンベルーガ⑦シンエンペラー共にビッグネームではありますけどね。
枠順有利不利
まったく先行馬不在。逃げ経験があるのは①ゴリアットですが、ヨーロッパでの話ですからね。一見好枠ですが、場合によっては包まれて終わってしまうかも。あとは⑩ドゥレッツァですが、ビュイックではそんな極端なレースはしなさそう。いっそレースセンスがあって斤量も軽い⑨チェルヴィニアのルメールが、スローを見越して逃げてしまう可能性もあります。いずれにしろスローでひとかたまり。いいポジションを取れるか、スローでの決め手勝負が得意な馬に向く流れ。③ドウデュースはスロー歓迎の追い込み馬ですから悪くない雰囲気。
見解と買い目
最近歯車が噛み合わないリバティアイランドが昨年2着。これまでも3歳牝馬はアーモンドアイ・ジェンティルドンナが勝ち、カレンブーケドール・デニムアンドルビー、古くはファビラスラフインが2着。斤量、秋華賞からのステップなど、このレースと3歳牝馬の相性というのはなかなか高いように思えます。
もちろんこれまで負けた3歳牝馬も多いですが、距離とコース適性、あとは決め手さえあれば通用するように思えます。その点でダービーより速い時計でオークスを勝ち、秋華賞も1.57.1という好時計で勝っている⑨チェルヴィニアは、この相手でも好走できるベースは整っているはず。そして今回は先行馬不在でスロー確実。操縦性が高い馬ですし、場合によってはルメールが逃げ先行の手に出る可能性もありそう。ここは古馬一線級撃破を期待したいです。
馬連・馬単1着固定・三連複1頭軸・三連単1着固定で1着⑨チェルヴィニアから、③ドウデュース④ジャスティンパレス⑧オーギュストロダン⑭スターズオンアースへ流し。③ドウデュースは追い込みですが、脚が貯められるスローはむしろ歓迎のタイプ。④ジャスティンパレスは逆にスローだと切れ負けしそうですが、前走の天皇賞4着から全ての点で条件がいいですからね。ドウデュースに迫るか、逆転までもありそう。そして⑭スターズオンアースはこれまで不利が大きいレースを何度も乗り越えて来た名牝。休み明けの大外でも馬券内なら目が離せません。
そして注目の⑧オーギュストロダンは、調教後馬体重が452キロ。やはり小柄な馬で、キングジョージのようなタフなレースよりも、ディープの子らしく東京の方が合うかもしれません。日本の有力どころと差のない評価は与えるべきだと思いました。強い馬が強く走るジャパンカップに期待します。
馬連・馬単1着固定・三連複1頭軸・三連単1着固定流し ⑨→③④⑧⑭
勝負度 ★★★☆☆