【レース回顧】2020 宝塚記念 馬場適性の重要さを思い知らされたクロノジェネシスの圧勝劇。

【レース回顧】2020 宝塚記念 馬場適性の重要さを思い知らされたクロノジェネシスの圧勝劇。

2020 宝塚記念 2200米

1着クロノジェネシス北村友
2着キセキ武豊
3着モズベッロ池添
4着サートゥルナーリアルメール
5着メイショウテンゲン松山

直前の雨、勝負根性が問われるレースに

だいぶ馬場が荒れてきていた阪神。ただ時計はやや遅いものの、極端に悪い馬場と言うほどでもなかったです。ところが神様のいたずらか、宝塚記念直前に雨。発表はやや重でしたが、一転してかなりヘビーな馬場になりました。しかもレースは淀みなくペースが流れ、勝ち馬以外は上りが37秒を超えるタイム。馬場適性・持久力・勝負根性が問われるレースとなりました。

驚異の上がり!

その中で勝ったクロノジェネシスは、2着のキセキに6馬身、3着のモズベッロにはさらに5馬身差をつけるという大楽勝。道中1頭だけ抜群の手応えで、直線も少し気合を入れたらあとは軽く流しただけ。上がり3ハロンのタイムが36秒3、上がり第2位のキセキは37秒2。確かにバランスのとれた素晴らしい馬で、勝って当然の力がある馬ですが、ここまで上がり時計が抜きん出ているとなると、馬場適性で抜けていたことは間違いないでしょう。さまざまな舞台で常に力を発揮し続けてきた勝負根性、そしてバゴ×クロフネというパワー血統も見事に噛み合った感じです。このまま昨年のリスグラシューのような女王に成長するか注目ですね。これは妄想ですが、イギリスやフランスの競馬で見てみたくなるような内容でしたね。

キセキのクセを見抜いた武豊の巧みなエスコート。

2着のキセキは本命に推していましたが、想定は逃げの形でした。しかしスタートでやや出負け。後方からのレースになってしまいましたが、結果的にはそれが功を奏したかも。基本的に緩急の効いたレースは苦手で、ワンペースで走ってなんぼの馬。ポジションどうこうより、一定のペースで走らせることの方が大事。武豊はそれをよくわかっていて、出負けから無理にポジションを取りにいかず、多少のコースロスは覚悟の上、馬群のかなり外を馬のリズムを守って走らせるレースに徹しました。最後はこの馬の魅力である持久力を最大限に生かして2着までエスコート。これで6馬身差の2着なら、勝った馬を褒めるしかないです。

雨で明暗。

3着以下はとにかく馬場で明暗が分かれた感じ。3着モズベッロ、5着メイショウテンゲンともに道悪で実績あり。最後の持久力戦で台頭してきました。その中で4着に踏ん張ったサートゥルナーリアを大きく評価していいでしょう。本来スローペースのよーいドンで切れ味を発揮したい馬。それがこの舞台でもそこそこ頑張ったのは潜在能力の高さを示すもので、良馬場であれば勝ち負けまで持ち込めていたかもしれません。G1・3勝目も遠くないとは思いますが、ただ少し勝ち運がないというか、やはり展開に注文はつくかなと思います。本当は京都や阪神の外回りが合いそうですが、G1は天皇賞・春しかないですからね。難しい話です。

ラッキーライラックはいい手応えで4角先頭に立ちましたが、直線は一杯で6着。距離自体はエリザベス女王杯でこなしていましたが、あの時とは使うスタミナが違ったという感じ。ただ終始手応えが良く、現在の充実ぶりは感じました。それだけに直前の雨とペースが悔やまれます。ワグネリアン・ブラストワンピースの5歳G1馬たちの大敗はなかなかショッキングですね。どちらも能力もさることながら、気持ちの問題もありそうです。切れ味があるタイプではないですし、気持ちが入らないことにはなかなか勝負になりません。良馬場ならもう少し変わってもいいですが、それでもG1で勝ち負けとなると難しくなってきましたね。グローリーヴェイズは、終わってみるとディープ向きの馬場ではなかったということでしょうか。東京や京都で化ける可能性は十分あります。

ということで、予想の方は◎〇で久々に気持ちよく的中。上半期の最後に良かったです。できればメイショウテンゲンが3着だったら配当的にうれしかったんですがね。下半期はもう少し的中を増やしたいところ。