木曜は園田で年に一度の820メートルの重賞・園田FCスプリントが行われます。全国で最も距離が短い重賞。この条件を求めて毎年高知からの遠征馬も多く個性派が集まりますが、今年は特に本命不在で難解。距離適性も含めて、メンバーをチェックしていきましょう。
6月25日 園田 園田FCスプリント 820米
【勝ち負け】
なし
本命と目されていた昨年の覇者・タガノカピートが不在。一転して混戦模様。
【嵌れば一発】
⑥ダノングッド⑦エイシンエンジョイ
⑥ダノングッドは中央オープン1勝。南関東移籍後もオープン特別で時折光る走りを見せ、高知移籍初戦の前走では快勝。鞍上に騎乗経験のある吉原を招いて、あとはこの園田・820メートルに適性があるかどうか。⑦エイシンエンジョイはタガノカピート不在となればスタートダッシュで一番でしょう。単騎逃げに持ち込めば、昨年2着のリベンジも夢ではありません。
【安定型】
⑪スリングショット
南関東で主にC級を走っていて、園田移籍後は善戦を続けてじわじわとクラスを上げてきました。一見格下のような存在ですが、この馬の魅力は距離経験。浦和で800メートル戦を5回使われていますし、前走も820のオープンでタガノカピートの2着。外枠も引けましたし、ここも大崩れはなさそう。
【展開次第で複勝圏】
②ケンキャクハーバー④コンドルヒデオ
「園田におかえりなさい、②ケンキャクハーバー」といったところですね。2018年の2月まで園田のA1で走り、JRA交流の『川』特別2連勝など活躍。スピードタイプで820メートルも対応できそうですが、できれば外枠が欲しかったかもしれません。④コンドルヒデオは逆に現在園田所属ですが、それまでは高知に長く在籍。前走の820戦もまずまずの内容でしたし、距離2度目なら善戦してくれそう。
【危険な人気馬】
なし
「なし」ではありますが、強いてあげれば⑥ダノングッド。すぐ外に快速・⑦エイシンエンジョイが入ったのが気になります。
【苦戦必至】
①コウエイタケル③マコトパパヴェロ⑤メイショウタイシ⑧キザシ➈ナリタサウス⑩マコトジェムチュク⑫エレスチャル
A2あたりであれば堅実な馬たちが多いですが、別定重賞の820戦ではスピード不足かなと思います。
見解
実績なら断然の⑥ダノングッド。ただそれほど器用なタイプではないですし、中央時代も逃げるか追い込むかはっきりした競馬しかできなかった馬。園田の小回り・820メートル戦はこの馬には狭すぎるかなと不安に思っています。さらに外に⑦エイシンエンジョイがいるとなると、被せられて下げて、また外から来て下げて、という流れになって、エンジンがかかった頃にはもうゴール、という展開もありそう。あっさり勝たれてしまったらお手上げですが、もし人気が被るようなら疑ってかかりたいですね。
本命はやはり⑦エイシンエンジョイ。昨年はタガノカピートに完敗でしたが、外から速い馬に来られて一旦下げる場面もあり、完全にスムーズな競馬とは言えませんでした。今回は820戦にもかかわらず、純粋な逃げ馬はこの馬だけ。最近も強敵相手の重賞で崩れていないですし、今回はハナに立ってそのまま押し切りと見ました。頭固定でいきたいです。
相手は当然⑥ダノングッドと行きたいところですが、ここはひねって相手は④コンドルヒデオと⑪スリングショット。④コンドルヒデオはポンと出れば⑦エイシンエンジョイの後ろに入ることが可能。吉村も2度目ですし、スムーズに運べれば。⑪スリングショットも出脚はありますから、すっと⑦エイシンエンジョイの外2番手につけられれば、そのまま前走のように粘りこみまでありそう。
三連単フォーメーションで、1着⑦エイシンエンジョイ、2着④コンドルヒデオ⑪スリングショット、3着はその他②ケンキャクハーバー⑥ダノングッド⑨ナリタサウス⑫エレスチャルにして高配当狙い。なかなか⑥ダノングッド相手に⑨ナリタサウス⑫エレスチャルが勝てるとは思いませんが、何が起こるかわかりませんからね。杉浦と廣瀬が乗りますし、どかんと一発ないですかね。
三連単フォーメーション ⑦→④⑪→④⑪②⑥⑨⑫
勝負度 ★★★★☆