12月の最初の大井開催は、東京大賞典のステップである勝島王冠。最近は中央の重賞ウイナーも続々と移籍していて、全体的なレースレベルも上がってきている南関東。地方限定の重賞と言えど、なかなか侮れない時代になってきました。見逃せないレースとなりそうです。ひとまず仕分けと参りましょう。
【勝ち負け】③モジアナフレイバー
大井生え抜き、伸び盛りの3歳馬。大井記念の圧勝から帝王賞で掲示板。そして前走は初遠征となった盛岡の南部杯であわやの4着。これから一時代を築くためにも、58キロですが負けられない一戦です。
【嵌まれば一発】④グレンツェント⑮マイネルバサラ
中央時代に重賞を制している2頭。④グレンツェントは移籍初戦のマイルグランプリできっちり連対。ノンコノユメに先着してますし、元々中距離向きの馬だけに上積み十分。⑮マイネルバサラは浦和記念が17キロ増。先行力は見せましたし、連闘で絞れてくれば面白い存在です。
【安定型】⑬ノンコノユメ
モジアナフレイバーと並んで「勝ち負け」でも良かったんですが、やはり反応の悪さは昔からある馬で、前走のように差し届かないケースは十分ありそう。それでもまず崩れることもなさそうですし、ここは「安定型」がふさわしいと思います。
【展開次第で複勝圏】⑤ドリームドルチェ⑦リコーワルサー⑫サウンドトゥルー
⑤ドリームドルチェは中央時代は短距離馬でしたが、小久保厩舎に移籍して馬が変わったのか、前走マイルで見事に快勝。相手が強くなるのと、大井外回りで距離延長がどう出るか。⑦リコーワルサーは中央の芝で揉まれてきました。詰めの甘さがあるだけに直線の長い外回りは不安ですが、馬券圏内なら。⑫サウンドトゥルーも春の大スランプから立ち直ってくれば、実績ではナンバーワンの存在ですし侮れません。帝王賞もそれほど悪いレースではないですしね。ただ、ベストは2000だと思います。
【危険な人気馬】なし
【苦戦必至】①ゴーディー②サブノクロヒョウ⑥ピアシングステア⑧ウマノジョー⑨バルダッサーレ⑩カンムル⑪ディアドムス⑭ムサシキングオー⑯ハセノパイロ
上位陣の層が厚いので、そこに食い込むのはなかなか厳しそう。特にモジアナフレイバーとノンコノユメが固いですし、そこにグレンツェントまでいると、壁を突破するのは至難の業です。
まとめ
冒頭にも書きましたが、年々南関東の重賞レベルは上がって、同時にスピード化が進んできていると思います。かつては勝負根性やスタミナが重要だったところに、今は切れ味も必要な時代。そんな中で③モジアナフレイバーは、昨年の勝島王冠と大井記念の勝ち方、そして南部杯の善戦を見ると、明らかにこれまでの南関東の重賞勝ち馬とは違う、ワンランク上の馬になってきていると思います。
前走の南部杯は大井以外で初めての競馬だった上に、左回りも初。しかも交流G1という舞台で、結果は3着ゴールドドリームからクビ差の4着。今回は昨年圧勝した勝島王冠ですし、舞台はベスト。唯一の不安要素は昨年が53キロで、今年は58キロという点。しかし馬格のある馬で、好枠も引きましたし克服できると判断。ここは迷わず、③モジアナフレイバー本命で行きたいと思います。
相手筆頭は当然⑬ノンコノユメ。どうしてもエンジンのかかりが遅い馬。大井のマイルが合うはずはなく、直線が長くなる外回り戦に変わるのは大きなプラス材料。あとは③モジアナフレイバーを捕らえられるかですが、馬群でもたもたすると前走同様届かずの場面もありえます。
ここは馬単で、1着③モジアナフレイバー、2着⑬ノンコノユメが大本線。一応裏も買いますが元取り程度で。あとはノンコノユメの取りこぼしを考えて、③モジアナフレイバーから④グレンツェント⑮マイネルバサラ⑤ドリームドルチェへ馬単流し。上位がかなり強力なレースで、大波乱はなかなか期待できないですかね。決め打ちでコンパクトに買うしかない気がします。
馬単 ③⇄⑬
馬単1着固定流し ③→④⑤⑮
勝負度 ★★☆☆☆